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前田公輝関連の備忘録。たまに山田。

舞台「白虎隊ザ・アイドル」

※注意※

頭のいい感想はありません。前田公輝中心感想。
辛辣な部分があります。しぬほどネタバレ
ごうきくん~すきぃ~ってタイプのオタクではありません
おい前田今日も別嬪さんやな、仕事しろ!!!って感じの
クソオタなので苦手な人は早めに帰ってね。

 

 

舞台「白虎隊ザ・アイドル」感想

 

▼簡単なあらすじ
現代にタイムスリップした白虎隊
矛盾だらけの世の中を彼らが世直しする!
その方法は・・・アイドルになること!?
奇抜なシュチュエーションに加え、現代の若者の社会背景をバックにした
新感覚エンターテインメント!白虎隊が歌って踊って世直しする!
それが「白虎隊・ザ・アイドル!!」

というのが当時の公式引用のストーリーでしたが…
白虎隊士中二番隊の4人と売れないタレントのクロベとカイジ2人を中心に
若者の夢や、芸能界の闇、ネットの悪意なんかをうまく混ぜ込んだ
タイトルと公式のあらすじからは考えられないしっかりした舞台でした
ただアイドルしてるだけかと思ったので本当にびっくり
アイドルシーンはまじで100分あって15分あるかないかくらい。


▼おおすじのながれ(ガッツリ最後までのネタバレ)
・140年前、白虎隊飯盛山にて「短い人生だった」と切腹
→その瞬間雷に打たれて現代にタイムスリップ

・たまたま撮影に来ていたタレント2人とマネージャーに発見される
→言葉使い、反応などが面白いとスカウトされアイドルデビュー

・大ブレイク。テレビの力を使って世直し
→大物司会者がCM中にセクハラ。
和助が咎めるがそのせいでスキャンダルを捏造される
大きな問題となってしまい白虎隊を追われる
同じ事務所のカイジが和助の代わりに加入

・白虎隊は欲に溺れて堕落していってしまう
→一方和助はカイジの相方だったクロベとちいさな箱からでも世直しをと
ひとり芝居を打つことを決意する。
和助の芝居のチラシを見たメンバーの一人がこのままではいけないと
メンバーを奮起させる。

・白虎隊、歴史ミステリー系の生放送を請け負う
飯盛山。クロベときていた和助もロケを目撃する
しかし番組の内容は実際には白虎隊は切腹をしておらず
逃げ出して生き延びていたという彼らの武士の誇りを汚すものだった。
見逃してくださいと土下座をする演技をしなければならない白虎隊。
こんなもの演技でもしたくないと叫ぶが生放送を失敗するわけにはいかない。
事の顛末を見ていた和助が乱入
「見逃してくれ。こいつらの武士の誇りは汚さないでやってほしい
俺は武士ではない、医者の息子だから俺だけを」と土下座。
番組は無事に撮影が終わる。


・和助の行動に心打たれ考え直す白虎隊の面々
→雨が降り、雷が鳴りだす。
タイムスリップしてきたあの日と同じ状況だった
刃を抜く白虎隊のメンバーに死にに帰る事ないと必死にとめるクロベとカイジ
「やり残したことがある」と天に刃を掲げると雷が落ち
白虎隊は140年前の飯盛山に戻ってきた。
白虎隊は平成の世の事を話ながら
オープニングとは反対に
「長い人生だった」と笑んで、見事な一文字に腹を切った。

 了


▼感想とまえごピックアップ
最後がみんな腹を切って倒れた状態で暗転しておわるんですよ
若手俳優系舞台でこんな感じにおわるとは思いませんでした。
でも本当に素敵で素敵で。
「短い人生だった」といって腹を切ろうとしたオープニングから
平成の世を経験して燃えていたのは城ではなかったとすべて納得した上で「長い人生だった」と言い残して散っていくのが本当に切なくて儚くて。
この子たちは17歳の少年だったんだと思うと尚更。
いい意味でタイトル詐欺な舞台だったと思います。


・石田和助(演:前田公輝)
初舞台で初座長。めっちゃ堂々としていてさわやかで
まえご関連で見れた舞台の中では一番すきな役かもしんない
スキャンダルを捏造されて白虎隊を追われてしまっても一本気で
誰よりも白虎隊のみんなのことを考えてる純粋な子
公輝にぴったりな役だったなーと初舞台でこんな素敵な役
貰えてよかったねほんとに…。宛書かなって思うところがあるくらい。

切腹シーンに始まり切腹で幕が下りる舞台なんだけども
タイムスリップ前の切腹では悔しそうに目を潤ませてて
タイムスリップ後の切腹ではどこか清々しい表情で目を潤ませてる
その最初と最後の表情の対比が本当に素敵で…。
最後の表情とセリフに胸が痛くなるほど。
同時18歳だった公輝が演じたのがまた、等身大でよかったポイントかなと。
今と比べると粗もあるけれどやっぱり上手ですわ…。困る。



▼総評
セットにお金がかかっていないので若干チープには見えるけれど
舞台の高低差や位置をうまく利用した場面が多くてよかった。
前半がコメディ、後半はシリアスだけれど無理のない流れで気にならない。

以前見た甘男子は他の子たちの経験が浅くて

 

公輝が逆に上手で浮いてしまってるというような状況だったので
正直舞台の出来としてはかなりキツイものだったんだけれど
白虎隊は当時の若手俳優舞台には珍しくメイン6人が平均的に演技がうまくて
安心して最後まで見れたし、私は普通に感動できる舞台でした。

現在DVDは生産終了、元々マイナー目な舞台だったので枚数が出てない
そして出演の鈴木拡樹がこの舞台後人気になったというのもあり
ネット系でも池袋の俳優系ショップなんかでも1万円~くらいの値段に
なっているようなのであまり気軽に進められないのですが…。

公輝出演でソフト化している舞台作品の中では
間違いなく一番といえる作品です。保証します。

たまーーーに田舎の中古アニメショップ系とかで投げ売りされてたりするので機会があったら探してみてください。正直1万以下なら買ってみて。

拡樹くんと公輝一緒にいるとAKR思い出すね
赤穂浪士だの白虎隊だの公輝腹を切りすぎでは???